ソフトテクノロジーによる自然浄化力の回復

Water line in Kanto area

Jelly fish

Jelly fish circle

東京湾の汚染の原因は、河川からの汚染物質が海流による撹拌作用の不足により、湾岸沿いにヘドロ層として堆積し、海水を濁らせ植物性プランクトンの成長を妨げる、という悪循環によるものである。それによって、青潮、赤潮が発生し、魚類及びそれを餌にする野鳥の生息にも影響を及ぼしている。つまり湾岸沿いのヘドロ層の浄化が環境再生のカギとなる。

真水をストックするグラスファイバーシートは、光を透過する素材を用いる。これによって、汚れた海水で海底まで到達しなかった日光を、「JELLY FISH」に溜められた高透明度の真水を通して海底に十分な日光を送ることができるようになる。これまで嫌気性の微生物しか育たなかったヘドロに、光合成を行う植物プランクトンが育成し、酸素を供給する。その酸化作用によりヘドロを徐々に分解し、本来の海の浄化力を回復させることとなる。

「JELLY FISH」は海面下のヘドロを浄化しながら、東京湾内の恒常流を利用して、東京湾沿岸の高汚染エリアを約10年で1周するよう計画している。

jelly fish renz 1

jelly fish renz 2

jelly fish renz 3


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These documets are copyrighted Hideki Kasai, Takayuki Koba, Hiromitsu Miyazawa 1996
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