ヒーリング・コミュニケーション

〜施設概要


豊かな自然環境に対して開発を行う時、「自然との調和」以上に、より積極的な「自然との交流」が大切である。一方、人間同士の情報化社会で分断されていく、社会への参加意識を呼び戻すための「心の和を繋げる交流空間」が将来重要となる。つまり「情報発信」だけではなく、「リアルな情報化社会への交流による癒し」と、「自然との交流による癒し」のヒーリング・コミュニケーションが必要とされるのである。

そこでアジアの「参加型メディア交流施設」の拠点として、様々な分野の工房やスタジオ、映画館、劇場、ホール、美術館等を複数集積した「メディア・サークル」を計画する。各芸術分野の世界規模のフェスティバルを交互に開催し、国際交流や人材の育成に勤め、訪ずれた人々が「メディア・LIVE」に直接参加し共同体験することにより、ヒーリング・コミュニケーションを実現する。各施設は、ゾーンごとに集積され、同時に複数の演目に参加することができる。また「JELLY FISH」中央のプールはバーチャル・ステージと位置付け、霧を立体的に発生させて3D映像を投影する「3D x 3Dシアター」を設置し、広大な自然を背景に取り込んだ都市スケールの共同体験を実現する空間としている。


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These documets are copyrighted Hideki Kasai, Takayuki Koba, Hiromitsu Miyazawa 1996
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